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2004.08.15

戸田誠二という漫画家

 最初に出会ったのは「Hiミステリー」に掲載された『花』という短編でした。
 余命宣告された漫画家が残された時間すべてを創作に捧げていく様を、アシスタントの視線で追ったものでした。
 圧倒されました。
 さして長くもないページの中で、創作する者の自負と畏怖が見事に描き出されていました。そして見守るアシスタントの心の揺れ(こちちのほうが物語のメインなのですが)も、眼の前に突きつけられるようなリアルさで迫ってきました。
 以後、毎号一篇ずつ掲載される作品を、息を詰めるように読んできました。どの作品にも生と死、希望と挫折、夢と現実の狭間に立つ人間の姿が鮮烈に描かれていました。ときにそのタッチは荒々しく、しかし決してシニズムにも陥らず、ただ真正面から向き合うものばかりでした。
 現在、二冊の本が出版されています。『生きるススメ』『しあわせ』です。
 ネットで調べてみると、ご本人のホームページが見つかりました。じつはここで単行本に収録されている作品のほとんどを読むことができます。僕はすべて読ませてもらいました。その上で、上記二冊の本も購入しました。
 作品を自分の手の中に収めたい。そう思うからです。
 一読をお勧めします。

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