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2004.09.11

二夜続けての百物語

 白石加代子の朗読劇「百物語」を観劇。
 9日の第二十一夜は内田百けん(もんがまえに月)『桃太郎』、太宰治『カチカチ山』、曾野綾子『長い暗い冬』、宮沢賢治『月夜のでんしんばしら』の4本。宮沢賢治以外はお伽話を題材にした物語でした。
 今回、私的に一番の注目は『長い暗い冬』でした。この作品、僕が今まで読んできた小説の中でもっとも恐ろしく哀しい物語なんですが、それだけに朗読という形でどう表現されるのか懸念もあったのです。しかし白石さんは優れた読解力で文字どおり心臓を鷲掴みされるほどの衝撃を与えてくれました。客席は完全に凍りついておりました。その後でファンタスティックな『月夜のでんしんばしら』を読んだのは、口直しのためでしょうね。
 翌10日は上田秋成『雨月物語』から『青頭巾』『吉備津の釜』、そして筒井康隆『時代小説』。『雨月物語』は原文そのままを朗読したんですが、白石さんの演技力のおかげで難しい語句も意外とすんなり理解できました。『時代小説』ともども日本語のリズムの美しさを味わわせてもらいました。

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