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2004.06.28

『狩野俊介の記念日』完成

 短編二編を書き上げ、編集さんにメール送信。
 すでに完成し送っている二編と合わせ、これで一冊分。『狩野俊介の記念日』を書き終えました。
 宿少、霞田、そして俊介。ひょっとして好調?

 勢いに乗って、新しく始める短編連作のネタ作り。前からやっておきたいと思っていた話だったので、あっさりとまとめることができました。
 しかし第一話のタイトルを決めたところで、ふと気になり、ネット検索をかけてみると、ああっ、すでに同じタイトルで長編が上梓されている!
 うーん、これは困った。イメージが固まっているので今更タイトルを変えたくないしなあ。
 で、少々姑息ながら、タイトルの一部を平仮名から漢字に変えることにしました。
 これなら大丈夫だろうと、もう一度ネット検索をかけてみると……あわわ、某作家さんが9月に上梓される長編のタイトルが、漢字バージョンと同じだ。
 そもそもスタンダードな名曲のタイトルをそのまま使おうってのが間違いなのか。でも、その曲がモチーフになっている話なんだから、しかたない。
 こうなったら平仮名でも漢字でもなく、カタカナだな。
 どっちみち本にまとめるときにはタイトルは別のものにしてしまうし(と、自分に言い訳)。

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2004.06.27

サスペリアミステリー8月号

 別冊付録のダイイングメッセージ特集に京堂夫妻シリーズの『カタログ殺人事件』が収録されています。
 作画は浦川まさる&佳弥さん。

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2004.06.24

投票しよう

 普段は時事的あるいは社会的な事柄に対して言及しないようにしてるんですが、今回は特別。
 今日、参議院選挙が公示されました。
 洩れ聞こえてくる話によると、この選挙の後3年くらい大きな選挙はないとか。
 つまり今後3年の政治の動きが、今回の選挙で決まるわけです。
 これ、じつはとても重要なことだと思っています。
 というのも、この選挙の後、憲法改正の動きが具体的になり、実際に改正される可能性が高くなっているからです。
 どのように改正されようとしているのかについては、新聞やネットで調べてみてください。僕からのバイアスがかかった解説は控えておきます。
 ただひとつ、あなたが好む形であれ、好まざる形であれ、このままでは憲法は動きます。
 だから、その動きに自分の意思を少しでも反映させるために、いや、自分で責任を持つために、できることをしましょう。
 投票しましょう。
 棄権は消極的な意思表示ではありますが、責任放棄でもあります。この先どのような形に日本が変わろうと、投票していなければ、そのことに対して文句は言えなくなります。
 票を入れたい候補者も政党もない、かもしれません。僕もじつは、そうです。でも、ベストでなければベターを、ベターさえいないのならワーストでないものを選びましょう。
 そうしなければ、自分の今後の生活に納得できなくなってしまいます。
 過半数以下の投票率で選ばれた政治家に任せてしまうなんて、少なくとも僕には納得できません。

 投票しましょう。

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2004.06.23

『藍の悲劇』を書き終えた

『藍の悲劇』最終回(連載第6回)の原稿を書き終わり、編集さんへメール送信。
 ふぅ……やっと終わった。半年かけて500枚。毎月の連載仕事はプレッシャーも大きかったけど、なんとかやり遂げました。
 原稿を読んだ編集さんからの評価もまずまずだったので一安心。雑誌連載と並行して秋のノベルズ版の準備も始まります。これで宿少と霞田兄妹の新刊は出る、と。次は『狩野俊介の記念日』だな。頑張らないと。

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2004.06.17

ゲラ、FAX、SF大会

『宙』のゲラをチェックし終えて返送。
 その時に向かって着々と進んでいる、といった感じです。あとがきも書いてしまったし。

 FAXが突然の不調。カートリッジの交換で事なきを得たものの、かなり焦りました。
 今、我が家で一番壊れてほしくない機械がこのFAX。キヤノン製なんですがB4受信B4送信の機種が今はもう販売されてないんですよね。あってもB4受信A4送信のものばかりなのです。あるいは書き込みしにくい感熱紙式のものしかない。
 出版社から出るゲラは多くの場合B4なので、FAXされてくる場合もB4でちゃんと印刷したいんだよなあ。A4に縮小すると場合によっては見えなくなってしまうので。
 いざとなったら業務用FAXを買うしかないか、とも思ったんですが、業務用だと子機が付いてこないんですよね。これは家庭用電話として致命的。
 B4受信B4送信、子機付き、そして普通紙FAX。これが絶対条件なのだけど……今のFAXが壊れたら、もうこんな好条件の機種は手に入らないのだろうなあ。なぜ生産中止したんだ?>キヤノン

 SF大会から参加の案内状が届く。正確には二回目。うっかりして忘れておりました。
 しかし、どうしようかなあ。今年は岐阜だから近いんだけど、SF大会って僕、居場所がないんですよ。最近のSFわかんないし。企画とかにも混ざりにくいし。ほんと、どうしよう?

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2004.06.14

本格ミステリ大賞授賞式

 自分が受賞したわけでもないのに、とてもとても緊張する式でした。だって乾杯の音頭を取らされたんだもの。
 今回、講談社の宇山さんが特別賞を受賞されたので、宇山さんに世に出してもらった「宇山の子」のひとりとして指名されたようなんですが。
 これまで何度もパーティには出席してたけど、乾杯のときにはすでに心は並べられた料理に飛んでいて、どんなスピーチがされていたのか記憶に残ってない。だから何を喋っていいのかわからない。
 ええい、ままよ、とばかりにすべてアドリブでやってのけました。おかげで自分で何を言ったのか、ほとんど覚えてないです。
 パーティの様子は二階堂黎人さんのサイトで写真が公開されているので、そちらを見てください。手作り感のある心地よいパーティでした。

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2004.06.12

ディスプレイ変調?

 最近ディスプレイの様子がおかしい。

dis.jpg

 こんな具合にシアン色の線が入るようになりました。しかもこの線、マウスのポインタに合わせて帯状に増えたりする。
 これ、ディスプレイがおかしいのかなあ? 買い換え時期?

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2004.06.10

胃カメラを呑む

 20年ぶりの胃カメラは、やっぱり辛かった。
 もちろんカメラを喉に通されるのが一番キツかったけど、ゼリー状の麻酔薬を喉に溜めたまま5分ほどじっとしてなきゃならないのも結構しんどい。口から喉にかけて綿を詰め込まれたような感じになるし。
 でも昔より我慢できたのは、担当医師の腕が良かったからかな。
 正式な診断は後のことになるけど、とりあえず「問題ないですよ」と言われたのでひと安心。
 じつは胃癌検診で「要精密検査」と言われたのでビビっていたのでした。
 うちは父方の親族が軒並み癌で逝ってるので、自分もいつか癌になるという確信めいたものがあるのです。
 その「いつか」が「今」ではなかったようですが。

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アカンサス咲く

鉢植えのアカンサスを庭に移したらどんどん巨大化。040610_1317.jpg

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2004.06.08

待合室の風景

 病院の待合室に5時間いました。
 ただ座っているだけなのに、とても疲れてしまった。
 傲慢な言いかたに聞こえるかもしれないけど、病院にいると「人間、どんなに頑張って金を稼いだり偉業を成し遂げたり歴史に名を残したしても、結局のところここにきて、そして死んでいくのだよなあ」なんて思ってしまう。
 何もかも、すべてが無駄に思えてしまう。
 そんなふうに感じてしまうのは、きっとまわりが病人だらけで、負の気が満ちているからなんだろうなあ。
 とにかく、病院はいやだ。嫌いだ。でも、行かなきゃならない。自分が病人ならね。

 待合室のひとたちを見ていて気がついたこと。
 40歳代か50歳代の夫婦連れが結構多い。どうやら病院に用事があるのは夫のほうで、妻はその付き添いらしい。
 病院くらい、なぜ独りでこれない? しかも看護師さんの話を奥さんが聞いちゃってるよ。旦那のほうはぼんやり知らん顔だよ。自分のことだろうに。
 あの年代の男性たちは、独りじゃ何もできないのか?
 って、僕もその年代なんですけど。

 もうひとつ気になったこと。
 携帯電話を平気で使っているひとが結構多い。
 病院ではケータイOFFってのは常識以前の問題だろうと思ってたのに、そうじゃないみたいですね。
 退屈しのぎにケータイの画像を隣のひとに見せてるひととか、電話が鳴ったのでトイレに入ってそこで電話してるひととか。トイレに入るってのは、一応遠慮してるつもりなのだろうか。全然意味ないんですけど。

 それにしても、
 5時間待たされて、採尿と採血、そして次の検査日を決めてもらっただけ、というのは、なあ。
 正味5分。大病院ってのは、こういうものなのでしょうね。
 ま、待ってる間に二階堂黎人さんの『ドアの向こう側』一冊読めちゃったからいいけど。
 次回は胃カメラかあ。憂鬱だなあ……。

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2004.06.07

名古屋オフ

 半年に一度の名古屋オフ。会場は栄の「北の家族」
 おお、まだあったのか「北の家族」

 メンバーはパソコン通信時代からの面子+α。会うなりいきなり「ココログになってからの日記の文体、なんか違う」とクレームを受けてしまう。そうかあ、前の方がいいのかあ。じゃ、変えましょう(節操なし)。
「プロフィールの写真も、なんか怖い」と言われたので、あっさりと変えてしまいましたよ。

 今回大矢博子さんから『イニシエーション・ラブ』を課題図書として指定されていたので、話題はまずそちらに。僕の意見は大矢さんとほぼ同じだったんですが、どうやら同じ感想のひとが多かったようで、ひとりだけ意見を異にしていた黒田研二さんはほとんどサンドバッグ状態となりました。
 しかし、その逆襲を受けたのが、オフのイベントのとき。参加者が3冊ずつ本を持ち寄って、くじ引きで他のひとが持ってきた本を3冊もらって帰る、という趣向だったのだけど、僕が引き当てたのは黒田さんが持ってきた『嘘つきパズル』。しかもサイン付き。いや、サインだけならまだ我慢できる(?)が、サインの横にテープで張り付けられているこの「毛」は……うわああああっ! ○毛じゃん!
 おのれ黒田研二、きさまは昨年の推理作家協会賞パーティの二次会で僕がカラオケ大嫌いであることを承知の上でマイクを強引に回して無理やり歌わせただけでは飽き足らず、かくも酷い仕打ちに出るか。
 思わず「誰でもいい、どんな本でもいいから、この本と交換してくれえっ!」と叫んでしまいましたよ。幸い女神のような慈愛に満ちた方がそんな僕を哀れに思し召して井上靖の『青き狼』と交換してくださいました。ありがとうございますありがとうございます! あなたの名誉のために、決してその名は明かしませんから。

 しかし、良いこともありました。複数の方から『黄金蝶ひとり』を褒めてもらえたんです。子供だけを読者として想定して書いた本なので、それが大人にも喜んでもらえて、とても嬉しゅうございました。

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2004.06.03

ジューンブライド?

ベールならぬレースのカーテンを被ったモモ。040530_2017.jpg

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2004.06.01

ロック様を堪能

 映画「ランダウン」を観た。
 借金を返すためと自分のレストランを持つために賞金稼ぎをしている男が、暗黒街のボスのどら息子を連れ戻すという仕事を引き受け、アマゾン奥地に向かう。そこには現地民を酷使して金鉱堀りをしている独裁者めいた男がいて、どら息子が見つけた黄金の秘宝を巡って一悶着、という話。
 普通はまあ、わざわざ観に行く気にはならないタイプの映画ではある。ではなぜ映画館まで足を運んだかというと、主人公の賞金稼ぎを演じているのがWWEのスーパースター、ロック様だからだ。
「スコーピオン・キング」で主役を張ったとはいえ、まだロック様は映画スターとしては新人。WWEでずっとロック様を観続けてきた僕ら夫婦からすると、遠い親戚の息子が頑張ってるから応援してやろう、というような心情である。まだまだ日本ではロック様の認知度は低いしね。
 で、見終わった感想だが、嫁さんが端なくも言った「アイドル映画みたい」という感想がまさにぴったり。
 ロック様をたたひたすらかっこよく見せている。それだけの映画、と言えなくもない。
 映画として観た場合、細かな、しかし結構重要な部分を抜かしているような気がする。脇役の肉付けとか、そういったところだ。敵役のボス(クリストファー・ウォーケンが怪演)は、まあいいとして、その部下の男とか、ロック様に加担するセスナのパイロットとか、そのあたりの描き込みが雑なせいで、物語に膨らみがない。また銃を使わない主義という設定のロック様が最後の最後にライフルの二丁拳銃撃ちで大暴れするのがクライマックスなのだけど、なぜロック様がそんなに銃を嫌悪するのかが描かれていないので、今ひとつ盛り上がりに欠けるような印象を受けた。つまり、映画としてはあまり良い点をあげられないということだ。
 しかし一方、ロック様映画としてはこれ以上ないくらいの楽しさだった。ここのところ映画の仕事が忙しくてリングに立たないロック様の姿が存分に拝めるのだから、ロック様欠乏症((C)黒崎緑さん)の僕らは大満足。なんたって必殺技ロックボトムまで見せてくれるんだもの。そういう点がアイドル映画を想起させるのだろう。つまり主役を演じるタレントを輝かせるために作られた映画ということ。
 しかしなあ、ロック様がこの先映画スターとしてキャリアを重ねていくのなら、こういう映画作りはもうやめたほうがいいんじゃないだろうか。幸い、ロック様の演技は他の役者と比べても遜色ないものなので、これからは映画としてのクオリティを高めてもらいたい。次回作「ウォーキング・トール」やジョン・ウーが監督するという新作に期待しよう。

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