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2004.10.30

「2046」を観る

 パフと嫁さんを車に乗せワンダーシティへ。
 パフを美容院に放り込み、僕らはシネコンで「2046」を観てきました。
 美談美女を大量投入し、徹頭徹尾美しい映像を重ねた映画でした。物語を云々するのは野暮。そもそも脚本なしで撮ってるんだから。美しいものを見たいひとだけ観ればよろしい。僕は気に入りましたね。もう少しSFパートのほうを見せてほしかったけど。特にチャン・ツィイーが美しい。嫁さんは「トニー・レオンは卑怯なくらいかっこいい」という意見。
 映画の後、昼御飯を食べて買い物をして、トリミングを終えてふかふかになったパフを引き取って帰宅。とても可愛い耳飾りを付けてもらったんですが、嫌がって首を振っているうちに取れてしまいました。もったいない。

『月読』の原稿。担当さんからOKが出ました。やった!
 来年1月に刊行予定です。

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2004.10.28

『月読』脱稿

 ついに、ついに書き下ろし長編『月読(つくよみ)』を脱稿しました。
 660枚という分量は、一般的に見ればたいしたことのない長さでしょうが、僕にとっては最長記録です(実際のところ『銀扇座事件』が上下巻で700枚あるんですが、あれは、まあ……ね)。
 足かけ5年という執筆期間も、僕にとっては最長記録。昔の日記を読み返すと、『月読』について書いてるのは愚痴と弱音ばかり。正直な話、完成するとは思えなかったです。
 これも二代にわたって根気強く待ち続けてくださった担当編集の方のおかげです。本当にありがとうございました……って、まだ読んでもらってないから、本にしてもらえるかどうかわからないんですけどね。
 ともあれ、原稿のファイルを編集さんにメール送信して、今はほっとひと安心しているところ。
 一息ついたら、次は……あれか。

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2004.10.27

黄昏ホテル

 e-novelsで連載されていたオリジナル・アンソロジー『黄昏ホテル』が小学館で単行本化されることになり、そに収録される短編『名前を変える魔法』のゲラが届きました。
「遊歩人」に掲載されるときに一度ゲラにしてチェックしているので、サクサクと読み返して赤を入れ、返送。
 このアンソロジー、メンバーがすごいですよ。詳しくはこちらへを読んでみてください。発売日は11月25日だそうです。

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日本シリーズ?

 ああ、パリーグとセリーグが日本一をかけて戦う試合のことね。それなら今年は球界のゴタゴタの余波を食らって開催されませんでしたよ。いやほんと。今年はなかったの。なかったったら、なかったの!

 ……強弁しても、虚しいだけだな。それにこれ、1999年にも使ったネタだし。

 ともあれ、今年のドラゴンズは僕の好きなドラゴンズ(走って守る野球)だったので、良しとしましょう。ご苦労さまでした。

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2004.10.25

鮎川哲也賞パーティ

 22日、鮎川哲也賞パーティ出席のため上京しました。
 じつは鮎川賞、初出席です。どんな雰囲気なのかわからなかったのですが、思った以上に盛況でした。
 鮎川賞パーティ常連の二階堂黎人さんの話では、一時期は出席者が少なくて将来を危ぶんだこともあったそうですが、年を経て受賞者も増えるにつれて、認知度が増してきたのでしょうね。他の出版社の編集さんも多く出席されていました。
 今回の受賞作は、この日記に右の欄に掲載している神津慶次朗 さんの『鬼に捧げる夜想曲』と岸田るり子さんの『 密室の鎮魂歌』の二編。神津さんは受賞時19歳だったとかで、僕の子供でもおかしくない若さです。

 選評、賞状商品授与、受賞者の言葉に続いて乾杯。そして歓談と、これはどこのパーティでも同じ流れ。飲み食いしながら作家さんや編集さんと雑談&軽い打ち合わせとなりました。ほとんどが顔馴染な形ばかりだったんですが、今回はとんでもないサプライズがありました。なんと、高橋葉介先生にお会いできたんです。以前『夢幻紳士』の文庫解説を書かせていただいた縁で御本を頂戴したり拙作を贈らせていただいているのですが、お会いしたのは初めてでした。もう大興奮、そして大緊張。なんたって大学時代から心酔してて、その著作をほとんど全部持っている唯一の漫画家さんなんですから。無礼なのも省みず、ケータイで一緒に写真を撮らせていただきました。これは絶対に公開しません。秘蔵写真です。

 パーティがお開きになった後は柴田よしきさん野間美由紀さんが二次会に流れるというので、ちょうどそのときにお話をしていた中川悠京さんという新人イラストレーターさんを半ば強引に引っ張って参加することにしました。僕もデビューしたての頃、慣れないパーティの席でまごまごしているときに先輩作家さんたちに二次会に誘っていただき、そこで作家仲間の交遊関係を広めたり、同席した編集さんからお仕事を貰うことがあったので、今回は僕が誘う役を買って出たわけ。倉知淳さん、愛川晶さん、霞流一さん、篠田真由美さんといった方々と一緒に近くのお店へ。本当は柴田さんお気に入りの隠れ家的な店に行くつもりだったんですが、途中でたまたま見かけた店の前でなぜか猫たちが三匹丸くダンゴになって寝ていて、このあまりの可愛さに柴田さんが「ここにしましょう!」と宣言したのでした。店の雰囲気もよかったし料理も美味しかったので、正解だったんですけどね。
これがその看板猫たちの写真です。

 二次会の後はカラオケ、本来なら僕は遠慮するところなんだけど、柴田&野間の強力コンビに誘われて逃げることは、到底無理。今日は覚悟を決めました。決めてしまうと度胸がついて、僕にとって国歌である浜田省吾の「路地裏の少年」から始め、参加者がほぼ同年代なんで大丈夫だろうと「サルビアの花」を歌い、専業作家になることを決意したサラリーマン最後の日に、帰宅する電車の中で「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる」と口ずさんだというエピソードを付けて泉谷しげるの「春夏秋冬」を歌うと、サビの部分で全員大合唱となりました。なんだか本当に久しぶりに、歌を歌った後も自己嫌悪に駆られなかった。そういうこともあるんだなあ。
 僕が強引に連れていった中川さんも椅子の上に立ち上がって「キューティーハニー」を熱唱。楽しんでもらえたようでした。
 ホテルに戻ったときには午前3時。『暗黒館の殺人』がクライマックスなので読み切ってしまおうと思っていたのだけど、体力が尽きて轟沈してしまいました。

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2004.10.24

『硝子の鼠』届く。

 コミック版狩野俊介シリーズの3冊目『硝子の鼠』の見本が届きました。
 作画はいつものとおり大塚あきらさん。
 今回は前2冊と違って短編集で、表題作の他に『奇妙な等式』『人が歩む、すべての道は』『それなりに科学的な日々』『誰も気づかない 誰も傷つかない』が収録されています。

 今回カバー裏の原作者と作画者紹介がイラストになってるんですが、大塚さんが描いてくださった僕の絵が素敵すぎるので、この日記のプロフィール欄の画像をこれに替えることにしました。

 見本の中に一冊だけ別に袋詰めされているものがあり、何だろうと思って開けてみたら、大塚さん直筆のイラストが書かれていました。こちらもとっても素敵なんですが、素敵すぎるんで公開はしません。僕の宝物にします。

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2004.10.23

和食を楽しむ

 嫁さんの誕生祝いというとこで、お義母さんに食事に連れて行ってもらいました。
 セントラルタワーズのなだ万茶寮。どの料理も美味しゅうございました。やはり良い店は出汁の味が絶品ですね。
 
 ところでこの食事、21日に行ったんですが、この日は本当はパフの誕生日でもあるんですよね。
 もう7才。いいオバサンだよな。

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2004.10.18

忘れてた!

 講談社文庫編集部から速達が届く。開けてみるとゲラ。
「あ、忘れてた!」
 ノベルズで出た本格ミステリ作家クラブ編『本格ミステリ01』が文庫になるので、収録されている霞田兄妹シリーズの短編『四角い悪夢』のゲラが届いたのでした。
 ほんと、すっかり忘れていたわ。まあ、すでに何度も校正を重ねてきたものなので、今更大きな手直しはないからいいんだけど。
 ともあれ、12月に刊行予定だそうです。

 今年はもうこれで終わり……いや、もうひとつアンソロジーが出るんだっけ。まだ刊行日を教えてもらっていないからアナウンスはできないんですけどね。

 今は長年苦労してきた書き下ろし長編『月読』に四苦八苦。とっくに予定枚数を書いたのに、まだ終わらない。
 物語の収束も、よく見えないまま。
 毎日脳味噌がオーバーヒート気味。ときどき血の臭いがする。鼻血とかじゃなくて、脳細胞がブチブチと潰れているような感覚。妄想かもしれないけど、ほんとにそんな感じがしてならない。
 耐えきれなくなって、メンタルクリニックで薬を貰ってきました。今までの抗鬱剤や睡眠導入剤に加えて、精神安定剤としてメイラックスを処方してもらい、それを飲んでなんとかしのいでます。
 早く、書き終えないとなあ。でないと、体がもたないわ。

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2004.10.16

嫁さんの誕生日に

 リクエストにより、久々に牛肉のビール煮を作りました。
 タマネギを飴色になるまで炒めるのに1時間、それに牛肉を入れてビールを注ぎ、味付けをして煮込むこと2時間。難しくはないけど、結構時間のかかる料理です。
 他には市販のクラムチャウダーとパイシートを利用して壺焼き。ナスやニンジンやカポチャといった野菜をオリーブオイルで焼き付けてワインビネガーをかけた焼き野菜サラダ。それにアップルワインを合わせたのが今夜のメニュー。食後はコーヒーに高島屋で買ってきた紫イモのババロア。なかなか結構なディナーでありました。

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2004.10.14

『藍の悲劇』届く

『藍の悲劇』見本が届きました。
 2年半ぶりの霞田兄妹シリーズです。
 今回も蟹江健一さんの切り絵イラストが美しいです。
 書店には来週初め頃には並びはじめると思います。

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2004.10.06

アドウェアと戦う

 ノートンアンチウイルスでウイルスチェックをしたら、アドウェア(勝手に広告を表示させるソフト)がふたつ侵入していると警告されました。
 今までウイルスやワームの攻撃は受けてきたけど、アドウェアは初体験。さっそくノートン先生に削除をお願いしたんですが、「削除できませんでした」と素っ気ない返事。どうやらアンチウイルスはアドウェアの存在を検出することはできても削除はできないらしい。正常なソフトでもアドウェアに似た働きを持つものがあるのでウイルスと違って正しいものと悪いものの区別がつきにくい、というのが理由らしいんですが、なんとももどかしいことよ。
 しようがないので手作業で削除しようとしたんだけど、パソコン内を検索しても該当するファイルが見当たらない。しかしファイルがあるのは間違いないし……しかたなくウインドウを開けまくって地道に捜査。やっとのことでTemporary Internet Filesの中から問題のファイルを発見し排除。これだけで半日かかってしまいましたよ。
 で、後になってIEのインターネットオプションからインターネット一時ファイルの削除をしてしまえば簡単だったんだとわかったんだけど、これはもう後の祭り。
 それにしても、今回の騒動でいろいろ調べて始めて知ったんですが、アドウェアとかスパイウェア(パソコンを使うユーザの行動や個人情報などを勝手に収集するソフト)って、かなり広まっているんですね。
 やっぱり対策ソフトをインストールしたほうがいいかなあ。

 

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2004.10.03

『狩野俊介の肖像』届く

 徳間文庫版『狩野俊介の肖像』見本が届きました。
 今回も末次徹朗さん のカバーイラストが印象的です。
 解説は西澤保彦さんにお願いしました。狩野俊介という生きかたについての、とても真摯な分析がなされていて感激しました。是非ご一読を。

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2004.10.02

「八つ墓村」が観られなかった日

 優勝までのマジック1となったドラゴンズの試合をテレビ観戦。
 いわゆる「息詰まる投手戦」というやつで、とんとんと回が進む。これなら勝つにせよ負けるにせよ、9時には終わって藤原竜也版「八つ墓村」(一般的には稲垣吾郎版なんだろうけど)を観ることができるな、なんて考えてたんですが、9回を終えて1対1、延長戦に入ってからが長い長い。地上波では放送延長なしだったんですが、スカパーでは最後まで放送してたので、今更チャンネルを変えられない。途中でヤクルトが負けて優勝が決定したんですが、それでもドラゴンズの試合結果を観て胴上げも観ておかないとね、というわけで、最後まで付き合いました。
 結果、満塁ホームランを打たれて負け。それでも優勝決定。広島ナインが勝利を祝った後で、ぞろぞろとドラゴンズの選手が出てきて優勝を祝うところに、どことなくぎこちなさを感じたり。喜んでいいんだか……いや、喜ばしいことではあるんですけどね。でも落合監督が言ってたとおり、今年のドラゴンズらしい幕切れでありました。
 MVPは、やっぱり井端かなあ。バコバコ打つバッターより、手堅く打って、しぶとく走って、きっちり守る選手が好きなんで、井端とか英智とかに取ってもらいたい。
 それにしても、結局「八つ墓村」が観られなかったよ。たしか「犬神家の一族」もWWEの特番と重なって観られなかったんだよなあ。スカパーの番組を録画することを優先するためにビデオはCSチューナーに繋いじゃってるせいで、スカパーを観ているときには地上波の録画はできないんです。
 稲垣金田一とは縁がないのかな。藤原竜也を観たかったんだけど。

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