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2005.12.31

さて大晦日

 2005年も終わりですか。早いですねえ。

 今年一年を振り返ると、正直言って不調でした。新作は1月の『月読』と12月の『予告探偵』だけ。文庫もあまり出なかった。雑誌の仕事はずっとやってるんですが、本にまとまるのは来年以降になります。書き下ろし長編のほうは、本来であれば今取りかかっているのがとっくに終わって、すでに次作にかかっていなきゃならなかったのに、計画倒れになりました。来年はもう少しペースを上げて、と思ってるんですが、これって毎年思うことなんだよな。

 体調もよくなかったです。抗鬱剤とはやっと縁を切ることかできたものの、春先の動悸、夏の食欲不振、どちらもストレスが原因でした。
 秋には筋トレ中に左肩を痛め、四十肩と診断されました。無理のできない体になってしまったか。
 そして12月に入ってから起こした腰痛は、いまだに完治していません。これほど長い間腰が痛いのは初めて。これも四十肩同様、長引くかも……もしかしたら一生もの?
 いずれにせよ、体のあちこちにガタがきてます。

 近しいひと、好きだったひとが亡くなってしまったのも、痛手でした。この歳になると失うもののほうが多くなるなあ。

 でも、悪いことばかりではありませんでした。『黄金蝶ひとり』でうつのみやこども賞をいただけたのは、本当に嬉しいことでした。僕の書いているものが子供たちに楽しんでもらえていることが実感できたのですから。
 去年まで全然なかった講演の依頼が相次いだことも、自分の本を読んでくれているひとがいるんだということを肌で確認することができて、とても楽しいことでした。人前で喋るのは、やっぱり苦手ですけどね。

 来年も仕事はいっぱいあります。大変ですが、ありがたいことです。ひとつひとつ、確実にこなしていくようにしましょう。人様のお金と時間をいただいて本を読ませるわけですから、その時間と金が無駄ではなかったと思ってもらえるような作品を目指しましょう。

 では、よいお年を。来年もよろしくお願いします。

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2005.12.25

今年もチキンを焼く

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 毎年恒例(これが多いな)、クリスマスイブにローストチキンを作りました。
 最近はスーパーでもこの時期になると鶏を丸ごと売ってくれるようになりましたね。以前は丸鶏を探すのに苦労したんだけど。それだけローストチキンを焼く家庭が多くなったってことかな。鶏だけじゃなくてターキーもあったもんなあ。

 パンとタマネギとレーズンをバターで炒め、シナモンで風味付けしたものを鶏の中にたっぷりと詰め、表面にはニンニクと塩コショウを擦り込んで250度のオーブンで45分。途中で2度ほど水をかけて蒸し焼きにしました。ソースは本来オーブンの天板に残った肉汁を味付けして煮詰めるんですが、そうするとちょっと脂っこくなるので、バルサミコとワインにコンソメを合わせて作ってみました。
 いやあ、美味い! 皮がパリッとしてて、肉は柔らか。塩コショウをしっかり付けたので、ソースはあまり要らないくらいでしたよ。

 今年はお義母さんも招いて三人でディナー。お義母さんは僕らが好きなレニエのブッシュドノエルを買ってきてくれました。これもモンブラン風味でとても美味しかった。
 パフモモも今日はケーナインヘルスで手作りご飯。お義母さんからおやつのプレゼントもあって食べまくっておりました。

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2005.12.23

名古屋氷河期

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 朝、外を見て思わず思ったこと。

「ペギラが来た!」

 降り積もった雪と屋根から落ちた雪で玄関ドアが開きませんでした。こんなこと、初めての経験です。

 明日のイブのために今日は買い出しに行きたいのだけどなあ。その前に雪掻きかあ……。

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2005.12.21

クリスマスディナーとタワーズライツ

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 毎年楽しみなステーキ家でのクリスマスディナー。今年も行ってしまいました。
 この日にしか食べられないローストビーフとか伊勢海老のテルミドールとかお箸で食べられるチーズフォンデュとかハヤシライスとか、どれも美味。スパークリングワインのハーフボトルとグラスワインをあけて、酔いも絶好調でありましたよ。
 こういう美味しいものを食べるためにも、また頑張って働かないとな。

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 帰りに名古屋駅前で行われているこの時期限定のイベント「タワーズライツ」を見てきました。きれいだったけど、寒かった~。

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2005.12.20

久々のホラー短編

 問題小説1月号が届きました。
 僕の書いた短編『携帯電話』が掲載されています。
「遺品」をテーマにしたホラー連作のひとつです。雑誌のカラーも考慮して、いつもよりアダルトにしております。
 あと何作か書けたら、本にまとめられるかなあ。予定は未定です。

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2005.12.19

豪雪地帯名古屋

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 朝起きてびっくり。名古屋は58年ぶりの豪雪だそうです。僕の生まれる前だがや。
 玄関ドアから郵便ボックスまでの2メートルほどなんですが、屋根から落ちてきた雪も重なって膝くらいまで雪。とても辿り着けない。新聞と牛乳を取るために、まず雪掻きです。
 腰痛が完全に癒えていない体を気遣いながらスコップで雪をサクッと掬いあげると、今まで経験したことがないくらい軽くてふわふわの雪質にまたびっくり。これがパウダースノーってやつですか。こんな雪、今まで名古屋では出会ったことがない。全然湿っていないってことは、それだけ寒いってことか。
 なんとか郵便ボックスまでの道はつけました。新聞も牛乳もちゃんと届けられておりました。プロってすごいね。ありがたいことです。
 二階のベランダにも雪が積もってエアコンの室外機が埋もれてしまいました。暖房が壊れると命に関わりそうなので、こちらも雪掻き。パフとモモが興奮して外に出たがるのを止めるのも大変。どうして犬って、あんなに雪が好きなんだろう?
 今日はジムに行く日なのだけど、車を出すのは危険すぎる。チェーン持ってないし。ここのところ腰痛とか葬式とかで通っていなかったから、今日こそはと思ってたんだけどなあ。
 それより問題なのは買い物。今日は家の中にあるものでなんとか済ませるしかないようです。

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2005.12.18

コアリクイとア・ラ・カルト

 日帰りで東京に行ってきました。
 目的はこの時期恒例となった音楽とお芝居の舞台「ア・ラ・カルト~役者と音楽家のいるレストラン」を観るためです。

 今回は少し早めに東京に行って、午前中は池袋のサンシャイン国際水族館に行きました。コアリクイにペンギン、アルマジロ、マンボウ、ラッコ、クラゲと夫婦揃って好みな生き物がいっぱいいて、極楽のような施設です。充分堪能してきました。時間がなかったのでわんタッチ広場に寄れなかったのが心残りでしたが。500円で犬さわり放題なのになあ。

 メインの「ア・ラ・カルト」は午後2時から青山円形劇場で。文字どおり円形の舞台にテーブルと椅子が据えられてクリスマス時期のレストランが作り上げられる。この店にやってくる客たちや店のギャルソンたちの間で起きるドラマがいくつか重ねられ、その合間を生演奏がつないでいくという構成。もう17年も続いている舞台なので、役者さんたちのギャルソンぶりも堂に入ったものです。テーブルクロスを敷いたり食器を並べたりという手際さえ、息をつくほどに美しい。こういうギャルソンがいるなら、それだけで常連客になりたいと思います。
 レストランを訪れる客も毎年同じ顔ぶれ(設定)が多いので、彼らの変化を観る楽しみがあります。もちろん初見のひとでも充分に面白いですが。
 圧巻はやはり白井晃さん演じるシャンソンの歌姫ペギー冨岡。今や登場すると客席から次々と花束を渡されるほどの人気者です。歌声も生きざまも、とにかく素晴らしい。
 今回ゲスト出演していたフランス人パトリック・ヌジェさんもいい味出してたなあ。

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2005.12.16

『レストア』最終話

 ジャーロ22号が届きました。
 ここで連載していた『レストア』の最終話『わが母の教えたまいし歌』が掲載されています。
 オルゴール修復師雪永鋼を主人公としたこの物語も、一年半の連載を経て完結です。
 なんというか、今までになく愛おしい作品になったような気がします。
 来年の春頃には本になると思います。

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2005.12.15

叔父永眠

 12日の朝、叔父(母親の弟)が亡くなったと連絡を受けました。
 三年前からALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかり、自宅で闘病生活をしていました。運動ニューロンが侵され、随意筋を動かすことができなくなる難病です。全身の筋肉が動かなくなり、最終的には自力での呼吸が困難になります。
 叔父は手足こそ動かせなくなっていましたが、まだ呼吸は自分ででき、食事もできました。だから自宅で叔母や息子たちに介護され、生活できていました。昨年の姉(僕の母親)の通夜にも、なんとか顔を見せてもらうことができました。
 ただこの病気には決定的な治療法がまだなく、病状の進行を食い止めることもできない。いずれは人工呼吸に頼らないと息をすることもできなくなる。その日が少しでも後になるようにと願うしかない状態でした。
 でも、まだ大丈夫なはずでした。叔父はまだ元気でした。数日前から高熱を発していたそうですが、それも治まって前夜は静かに眠りについたそうです。
 しかし、朝には冷たくなっていました。
 叔父の家に駆けつけたとき、布団の中で目を閉じている叔父は、本当に眠っているようでした。穏やかな顔だったんです。そして不思議なことに、亡くなったときの母親とそっくりな顔をしていました。姉弟だけど生前は全然似ているところのないふたりでした。それが命が尽きたとき、ふたりとも本当に同じ顔立ちになっていました。

 叔父は母親と一回り歳が離れていることもあって、僕にとっては兄みたいなひとでした。二枚目でスポーツマンで、オートバイに乗ってるかっこいい大人。それが叔父でした。くわえ煙草の煙に目を細めながらプラモデルを作っている姿なんて、まじ格好良かった。

 通夜も葬儀も、無事に終わりました。いいお葬式でした。

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2005.12.11

ミステリーズ! Vol.14

 ミステリーズ!Vol.14(東京創元社)が届きました。
『奇談蒐集家』シリーズの短編『古道具屋の姫君』が掲載されています。

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2005.12.09

『予告探偵 西郷家の謎』

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 新作『予告探偵 西郷家の謎』の見本が届きました。
『月読』以来の書き下ろし長編です。ご覧のとおり、とてもスタイリッシュな装訂になりました。
 しかも帯の推薦文は金子修介監督に書いていただけました。わお。

 このサイトで内容紹介をしてくれていますが、僕のホームページでも立ち読みギャラリーに作品の冒頭を公開しました。
 12月15日くらいには書店に並ぶと思います。

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2005.12.07

『月読』新作

 別冊文藝春秋2006年1月号の見本が届きました。
『落下する花-月読』が掲載されています。
 タイトルからおわかりのとおり、今年一月に上梓した『月読』の続編となる読み切り短編です。短編といっても100枚以上ありますけど。別冊文藝春秋にはこれからも月読朔夜一心を主人公とした物語を書き継いでいく予定です。

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2005.12.02

年末の追い込み

 問題小説のホラー短編を書き上げ、年内に書くべき短編はすべて終了。
 さあ、角川の書き下ろし長編に戻って早くケリをつけなければ。

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辞書が壊れた……

 日本語入力に使っているJapanistの辞書が突然壊れました。
 本当に突然です。ちょっとした文章を書こうと立ち上げたら「辞書のレベルが違う」とか言い出して、全然認識してくれなくなりました。
 どうにもこうにもならないので、断腸の思いで辞書を捨て、再インストールしましたよ。3年かけて育ててきた辞書だったのに……。
 で、新しい辞書の使い勝手を確かめるために、日記を書いてみます。こういう文章を書いてる分には、それほど不自由は感じませんね。問題は固有名詞だな。
 源流園……あ、やっぱり幻竜苑は出ないか。

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