さて大晦日
2005年も終わりですか。早いですねえ。
今年一年を振り返ると、正直言って不調でした。新作は1月の『月読』と12月の『予告探偵』だけ。文庫もあまり出なかった。雑誌の仕事はずっとやってるんですが、本にまとまるのは来年以降になります。書き下ろし長編のほうは、本来であれば今取りかかっているのがとっくに終わって、すでに次作にかかっていなきゃならなかったのに、計画倒れになりました。来年はもう少しペースを上げて、と思ってるんですが、これって毎年思うことなんだよな。
体調もよくなかったです。抗鬱剤とはやっと縁を切ることかできたものの、春先の動悸、夏の食欲不振、どちらもストレスが原因でした。
秋には筋トレ中に左肩を痛め、四十肩と診断されました。無理のできない体になってしまったか。
そして12月に入ってから起こした腰痛は、いまだに完治していません。これほど長い間腰が痛いのは初めて。これも四十肩同様、長引くかも……もしかしたら一生もの?
いずれにせよ、体のあちこちにガタがきてます。
近しいひと、好きだったひとが亡くなってしまったのも、痛手でした。この歳になると失うもののほうが多くなるなあ。
でも、悪いことばかりではありませんでした。『黄金蝶ひとり』でうつのみやこども賞をいただけたのは、本当に嬉しいことでした。僕の書いているものが子供たちに楽しんでもらえていることが実感できたのですから。
去年まで全然なかった講演の依頼が相次いだことも、自分の本を読んでくれているひとがいるんだということを肌で確認することができて、とても楽しいことでした。人前で喋るのは、やっぱり苦手ですけどね。
来年も仕事はいっぱいあります。大変ですが、ありがたいことです。ひとつひとつ、確実にこなしていくようにしましょう。人様のお金と時間をいただいて本を読ませるわけですから、その時間と金が無駄ではなかったと思ってもらえるような作品を目指しましょう。
では、よいお年を。来年もよろしくお願いします。
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