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2006.03.30

真空管ラジオと打ち上げ

Radio

 学研「大人の科学」シリーズで真空管ラジオが発売されたので、思わず買ってしまいました。
 これでも中学生の頃は小遣いを溜めて部品を買い集めラジオとかを作ってたバリバリの工作少年なんですが、じつは真空管を使ったものは作ったことがない。当時はもうトランジスタ全盛で、真空管は時代後れのものでした。それにハンダゴテとかもトランジスタ用より大きめのものが必要だったので、結局手を出さなかったのです。一度くらい作ってみたいなあ、という思いはあったんですが。
 その思いが35年ぶりに実現しましたよ。といってもハンダ付けの必要な部分はすでに作られているので、ただ部品を組み立てるだけなんですけど。
 プリント基板のフラックスの匂いが懐かしくてクンクン嗅いでいたら、嫁さんに「変なひと」と言われてしまいました。ふん、これが僕の青春の匂いなんだい。
 でもこれ、電源は9V乾電池が5つに単二乾電池がひとつ必要なんですよ。単二はともかく9V乾電池なんて近くのドラッグストアで見たら一個429円もするんだもの。どうして100V交流仕様にしてくれなかったのかなあ。トランスが重くなるからだろうか。
 しかたないのでソフマップまで行って安めの乾電池を買ってきました。
 組み立てはごくごく簡単。菱形のフレームにアンテナ線を巻き付けるのがちょっと面倒なくらい。二時間ほどで完成します。
 チューニングはブック式のバリコンを開閉させながら行います。チューニング中の「チュイイイィィィィ……」というノイズがノスタルジーを誘います。

 29日は光文社の編集さんが三人も名古屋にいらしてくださいまして『レストア』の打ち上げをしていただきました。ありがたいことです。
 場所は名古屋駅近くの和風居酒屋。雰囲気のいいお店でした。料理もなかなか。

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2006.03.27

パフ再手術

puff0603

 パフの腹部、鼠蹊部近くに痼を発見したのが、3月初めのことでした。昨年手術で切除した乳腺腫瘍の再発です。
 しばらくは抗生物質を飲ませて様子を見ていたのですが、どんどん成長してSサイズの鶏卵ほどの大きさにまでなってしまい、15日に再手術をしてもらいました。
 手術自体は成功だったのですが、摘出した腫瘍を検査してもらったところ、悪性であることがわかりました。
 今後は定期的な検査が必要です。
 できることとしてまず、免疫力をアップさせるハーブミックスを食事に混ぜて食べさせています。ペットフードも良いものを探しているところです。

 パフ自身は、とても元気です。お腹を切ったばかりだというのに食欲は以前と変わらず、走り回るしソファには飛び乗るし、見てるとハラハラさせられます。
 元気であることは、何よりも嬉しいことなんですけどね。

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2006.03.24

今年のうつのみやこども賞

 第22回うつのみやこども賞受賞作は「ラインの虜囚」田中芳樹/著(講談社)に決定。

 一昨年のはやみねかおるさん、昨年の僕と続いて、ついに講談社ミステリーランドが3連覇ですよ。すごいなあ。
 この叢書が子供たちに支持されていることが、とても嬉しいです。

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2006.03.19

ホラー短編新作

 問題小説4月号が届きました。 (Amazonで雑誌も取り扱うようになったので、リンクしてみますね)。
 ホラー短編『スケッチブック』が掲載されています。
 この雑誌で不定期に発表している、「遺品」をテーマにしたホラーです。今回で6作目、だったかな。

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2006.03.17

『レストア』

restore

 新刊『レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿』の見本が届きました。
 とても美しい本です。
 心の病を抱えたオルゴール修復師の許にやってくる、壊れたオルゴールと壊れた魂たちの物語です。地味な話ではありますが、丹精籠めて書き上げました。
 書店には25日頃に並ぶと思います。読んでみてください。

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2006.03.11

ティーンズハート

「届いた本」の欄にも載せてますが、 風見潤さんの新刊『夜叉ヶ池幽霊事件』が届きました。
 あとがきを開いてみると「幽霊事件シリーズも、ついに完結」とある。そうか、とうとう終わってしまうのか。17年8ヶ月、よく続いたよなあ、そういえばシリーズ中の一作にテーブルトークRPG本があって、そこに日下千尋役で出演したよなあ、などと感慨に耽りながら巻末を見てみると、

「読者のみなさまへ ティーンズハートは、今月の発売をもって終了いたします」

とのメッセージが。
 うわ、ティーンズハートそのものがなくなるんだ。

 そのこともショックだったんですが、それ以上に驚いたのは、幽霊事件シリーズのイラストをずっと描いておられた漫画家のかやまゆみさんが昨年の五月に亡くなっていたと今回のあとがきで初めて知ったことでした。
 僕が『Jの少女たち』という同人誌絡みの作品を書いたとき、まだ晴海でやっていたコミケを取材に行ったことがあったんですが、そのとき案内役をしていただいたのが、かやまさんでした。当時はノベルズを編集していた文三編集部がティーンズハートの一部の作品を担当していて、僕の担当だった担当さん(現・群像編集長)が幽霊事件シリーズの担当もしていたという縁があって、お願いしたんです。
 お会いしたのはそのときだけだったんですが、可愛らしい雰囲気のかたでした。
 ネットで調べてみると、乳癌を患われていたそうで、でもまだ若かったはずだよなあ。
 遅ればせながら、ご冥福をお祈りします。

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2006.03.05

『ミステリなふたり』新作

 ポンツーン3月号(幻冬舎)が届きました。
 京堂夫妻シリーズの新作短編『なぜ庭師に頼まなかったか』が掲載されています。
 このタイトル、クリスティの『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』のもじりです。内容は全然無関係なんですけどね。

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2006.03.04

上京

 体調は万全ではないものの、動けないことはないので東京に出かけました。
 SF作家クラブ総会と徳間文芸賞(大藪春彦賞、日本SF作家大賞、日本SF新人賞)の受賞パーティ出席のためです。
 総会出席の後、パーティ会場へ。顔を合わせた徳間文庫の担当さんから『白亜館事件』文庫版が6月に刊行されるという情報を聞きました。タイミングよく前から解説をお願いしたかった作家さんが出席されていたので、その場で解説をお願いして快諾していただけましたよ。なんてスムースな仕事運び。
 その他、今回はすでに原稿を送って本になるかゲラになるかって状態の担当さんに会うことが多かったので、いつもほど頭を下げてまわらなくても済みました。某社や某社の担当さんに会ったら、その場で土下座しなきゃならない状況なんですけど。
 パーティの後は恒例の二次会。まだ体力がありそうだったんで出席しました。が、10時半くらいでガス欠。中座してホテルに戻りました。
 翌朝はずいぶんと気分良く起きられましたが、腰を軽く屈めたとたん「ギクリ」と。
 しまった、と思いました。幸いそれほどひどい痛みはなく、名古屋に戻っては来られましたが。なかなか万全な状態には戻れないなあ。

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2006.03.02

体調不良なのでパソコンを買う

 やっと雑誌の締め切りが片付いたので、やったるでえと書き下ろしに戻ろうと思ったら、また体調不良ですよ。たしか2月の頭にも風邪ひいてなかったか<太田
 しかし今回は微妙です。喉の奥に物が詰まったような違和感と全身の痛みとだるさ。症状としては風邪っぽいのだけど、体温は37度以下。先月のような下痢はなし。
 かかりつけの耳鼻科で診てもらったら「花粉症です。最近よく飛んでますから」と言われましたが、鼻水もクシャミも出てないんだけど。
 ただ関節の痛みは地味ながら厄介で、椅子に座ってパソコンを見ているだけで座骨や股関節が軋んできます。文字を打鍵しようにも、意識と眼が焦点を合わしてくれない。こうして日記を書いてるだけで眼が霞んできますよ。
 今は耳鼻科でもらった花粉症の薬を飲んでるだけなんですけど、ふと「このとき太田さんは重大な病のシグナルを見過ごしてしまったのです。後に恐ろしい事態に陥ることになろうとは思いもしないで」と、どこかでナレーションが聞こえましたよ。「たけしの本当は恐い家庭の医学」って、ある意味、罪作りな番組だと思う。何でもかんでも重病の兆しみたいに思えちゃうから。
 ともあれ、気持ちを高ぶらせないと仕事に戻れそうにないんで、思い切って新しいパソコンを買うことにしました。ここのところメインマシンのモニタがいきなりブラックアウトしたり、ハードディスクが奇妙な音を立てたりと不穏な動きを見せているので、まだ動いているうちに新人にきてもらって仕事を引き継いでもらった方がいいだろうと判断したのです。執筆とネットアクセスにしか使わないものなので、格安のマシンで極力オプションを削ったものにしました。
 届いたら環境設定しないとな。普段なら楽しみなのに、今はちょっと億劫。これも病のせいか。

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