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2006.12.31

大晦日

 今年も今日限りとなりました。
 ありきたりな感想ですが、時の流れが早いですね。

 今年は新刊3冊に文庫が1冊と、あまり振るわない一年でした。もっと書かなければと思いつつも、今ひとつ波に乗れない感じです。「本格ミステリ・ベスト10」や「活字倶楽部」のアンケートに書いたとおり、今は狩野俊介シリーズ新作の書き下ろしに手を付けているのですが、途中で雑誌の仕事が入ったりして、ほとんど進みませんでしたし。
 来年は、なんとかしたいです(と、去年も思ったような気がしますが)。

 すみません、一年の総括だというのに気合いが入らなくて。

 仕事以外のこととなると、やはりパフの病気のことが一番でしょうか。
 じつは今月27日にも手術をしました。気になる痼ができていたので切除したんですが、怖いものではありませんでした。抗癌剤の効果もあってか悪性のものはできていませんが、これからもちょくちょく手術をすることにはなるかもしれません。パフ自身がとても元気なので、僕らもそれほど心配はしてませんけど。

 恩人である宇山日出臣さんが亡くなられたのも、印象深い、いや、いまだに喪失感の消えない出来事でした。宇山さんが編集者にならなかったら、日本のミステリはずいぶんと違ったものになっていたでしょう。もちろん、僕は小説家にはなれなかったと思います。
 この先、僕は宇山さんが喜んでくれるような小説を書いていきたい。切実にそう思っています。

 それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

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コメント

あけましておめでとうございます。
新しい記事にコメントすべきかな?と思うのですが、
「宇山さん」の文字で、こちらに書かせていただきます。
私は、太田さんほど深い繋がりではないけれど、
宇山さんに魅せられた一人です。
宇山さんがいらっしゃらなかったら、ミステリーランドシリーズはなかったのですから、
当然、太田さんともお目にかかれるチャンスは無かった。
昨年は、3年越しで宇山さんに会えた喜びも束の間、
直後に宇山さんが亡くなられた。
宇山さんには本当に感謝しています。
暮れにPCが不調になり、アドレス帳も行方不明、
宇山さんからいただいた大切なメールも、迷子になりました。
でも、文面はしっかり記憶しています。
太田さんのうつのみやこども賞受賞の時も、
手放しで大喜びしてくださっていました。
太田さんの切実な思いは、きっと宇山さんにも届いていることでしょう。
私もまた、大勢のファンの一人として、新作を楽しみに待っています。

ところで、パフちゃん、また手術だったんですね。
がんばっていますね。
どうか、パフちゃんも太田さんも無理ない範囲で、
上手に病気と付き合ってください。
私は、何もできませんが、陰ながらパフちゃんがあまり辛くならないように祈っています。

よいお年になりますように。

投稿: ムーク | 2007.01.01 17:31

>ムークさん
 ありがとうございます。そして、あけましておめでとうございます。
 宇山さんって、自分の好きな本を出すために頑張ってきて、そして本当に自分の好きな本をたくさん世に出したひと、なのだと思います。
 これからも宇山さんが好きになってくれるような本を書いていきたいと思います。
 パフは今回3針縫う程度の軽い手術でした。まだ抜糸してないんで散歩とかボール遊びは禁止してますが、不満たらたらです。自分はこんなに元気なのに、とアピールしまくってます。

投稿: 太田忠司 | 2007.01.01 17:42

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