味噌煮込み南湖
講談師旭堂南湖さんの講談の会「みそ煮込み南湖」に行ってきました。会場はいつもと同じで我が家から歩いて行ける距離のお食事処「楽」。
「新作講談 妖怪ゴキブリ」は南湖さんが沖縄に旅行されたときの実体験を講談にしたもの。巨大なゴキブリとの戦いが面白い。ここをもっと膨らませて剣劇みたいにすると、いくらでも話を広げられるかも。
「探偵講談 夢の世界」は明治期の探偵話。列車から落ちた柳行李から血が滴り、不審に思った駅員達が開けてみると中からバラバラ死体が……という発端はもろに乱歩。ていうか、乱歩の小説のルーツはこういうところにあったんですね。南湖さんが「犯人は絶対にわかりません」と言ったとおり、あまりに唐突な展開に唖然とするものの、こういうのが当時の主流だったのかな、と。
「講談紙芝居 原子怪物ガニラ」は今回でいよいよ完結……と思っていたら、うーん、まだか。隠れていた岩穴からも追い出され、ようよう辿り着いたヘリコプターも故障で動かず(って、もともと故障でこの孤島に落ちたんでしょうが)、背後からは巨大な怪物ガニラが迫ってくる。絶体絶命のシンイチ少年たち。さてその運命や如何に!
「古典講談 太平記より 楠木正成と泣き男」は合戦場面の多い太平記の中では比較的まったりとした部分だとか。一芸に秀でたものを召し抱えようと御触れをだした楠木正成の前に現れた男は「誰であろうと泣かせてみせる」と豪語。百戦錬磨の武将達を相手にその「技」を披露することに。捻り方の面白い話でした。こういう講談も昔からあったんですねえ。
講談の後は恒例となった芦辺拓さんとの対談。今回はなぜか僕まで引っ張り出されてしまいましたよ。唐突なので何を話したらいいのかわからず、最近知った(じつはその日に通知が来た)芦辺さんの近況を暴露してネタにしてしまいました。
その後は、これも恒例の宴会。途中で南湖さんと芦辺さんが帰られた後も延々と続きました。僕もWWEの特番「ロイヤルランブル」を観るために途中で抜けちゃったんですけどね。
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