ひーはー
大好きな演劇集団Piperの10周年記念公演「ひーはー」を観てきましたよ(於・愛知厚生年金会館)。
作・演出の大王こと後藤ひろひとが最後に「この芝居がどんな話だったか後から人に話すことなどあなたがたごときにできるわけがない」と宣言したとおり、どんな舞台だったか説明するのは困難、というか無理。すでに東京公演を観たひとのブログを読んでも、ストーリーを説明し得ているところは皆無に等しいです。
別に難解じゃないんです。ただもうシッチャカメッチャカなドタバタ劇が息つく暇なく展開されて、役者は次から次へと現れては消え、テンションは止め処なく上がりつづけ、観客は呼吸困難を起こしながらも笑いを抑えることができない、という状況でありました。
タイトルの「ひーはー」は西部劇でよく聞く掛け声。つまりこれは西部劇なのですが、舞台は日本。最初は三池祟史の映画みたいな「なんちゃって西部劇」かと思ったら、全然違いました。西部の酒場そっくりに作られながら廃れてしまったステーキハウスを舞台にして、mixiの西部劇コミュなんかを絡めて強引に西部劇に持っていってしまいます。すごい腕力だな。
登場人物はそのステーキハウスに西部劇コミュのオフ(つまりは西部劇ゴッコ)をしにきた西部劇オタク、ステーキハウスに住み着いていた三人家族(これは前作「スプーキーハウス」で登場したのと同じ面々)、自分たちが企画したフェスにチュートリアルを呼ぼうとしたのに何故かクロード・チアリを呼ぶことになってしまい、しかも事故を起こしてクロード・チアリを車ごと沼に沈めてしまった男女、文書に書かれた指令しか受け付けな傭兵、その傭兵の上官、そして……馬。
彼らがどんなドタバタ劇を演じたかは……やっぱり説明できないや。
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