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2007.08.23

ひーはー

Yeehaa

 大好きな演劇集団Piperの10周年記念公演「ひーはー」を観てきましたよ(於・愛知厚生年金会館)。
 作・演出の大王こと後藤ひろひとが最後に「この芝居がどんな話だったか後から人に話すことなどあなたがたごときにできるわけがない」と宣言したとおり、どんな舞台だったか説明するのは困難、というか無理。すでに東京公演を観たひとのブログを読んでも、ストーリーを説明し得ているところは皆無に等しいです。
 別に難解じゃないんです。ただもうシッチャカメッチャカなドタバタ劇が息つく暇なく展開されて、役者は次から次へと現れては消え、テンションは止め処なく上がりつづけ、観客は呼吸困難を起こしながらも笑いを抑えることができない、という状況でありました。
 タイトルの「ひーはー」は西部劇でよく聞く掛け声。つまりこれは西部劇なのですが、舞台は日本。最初は三池祟史の映画みたいな「なんちゃって西部劇」かと思ったら、全然違いました。西部の酒場そっくりに作られながら廃れてしまったステーキハウスを舞台にして、mixiの西部劇コミュなんかを絡めて強引に西部劇に持っていってしまいます。すごい腕力だな。
 登場人物はそのステーキハウスに西部劇コミュのオフ(つまりは西部劇ゴッコ)をしにきた西部劇オタク、ステーキハウスに住み着いていた三人家族(これは前作「スプーキーハウス」で登場したのと同じ面々)、自分たちが企画したフェスにチュートリアルを呼ぼうとしたのに何故かクロード・チアリを呼ぶことになってしまい、しかも事故を起こしてクロード・チアリを車ごと沼に沈めてしまった男女、文書に書かれた指令しか受け付けな傭兵、その傭兵の上官、そして……馬。
 彼らがどんなドタバタ劇を演じたかは……やっぱり説明できないや。

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2007.08.22

モモよ、おまえもか……

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 久しぶりにパフモモ連れて獣医さんへ。
 パフのほうはここ数ヶ月、怪しげなものも作らず平穏無事なんですが、あまりに長い期間医者に行ってないと逆に僕らのほうが「大丈夫かな。何か見落としてないかな」と不安になってくるんで、とりあえず診せに行ったわけです。
 結果は問題なし。よかったよかった。

 が、問題はモモ。じつはモモのおっぱい近くにも米粒くらいの痼を見つけてたんですよね。それを診てもらったら……ビンゴです。乳腺腫瘍。
 ただ発見して3ヶ月ほど経ってるけどほとんど成長していないし、獣医さんの診察でも付近に栄養補給させる血管も通っていないようなので、それほど心配することはない模様。小指大になったら手術しましょう、ということになりました。
 半ば覚悟していたのでパフが初めて宣告されたときよりショックは小さいものの、やっぱりメゲますねえ。従順なパフと違って他人に触られるのさえ怖がって吠えるモモに手術させるなんて、今から考えるだけで憂鬱になりますが。
 だからモモ、絶対にそれ、大きくするなよな。

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2007.08.14

これでも「こぐま」

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 鹿児島のかたから「しろくま」をいただきました。
 左から普通のしろくま、イチゴ味、そして小豆。
 正確にはしろくまより小ぶりな「こぐま」クラスだそうですが、これでも食べでがありすぎます。一日で半分ずつしか食べられませんでしたよ。
 でも、とっても美味しかったです。

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2007.08.09

日刊ゲンダイのコラム

 少し前のことになりますが、日刊ゲンダイの「週間読書日記」というコラムに一文を掲載しました。近況にからめて最近読んだ本について紹介する、という趣旨のコーナーです。
 たぶん読んだひとも少ないでしょうし、これから読む機会もないと思うので、ここにも載せておきますね。

7月×日 すでに行きつけとなったメンタルクリニックで診察を受けた。服用していた抗鬱剤の効果と副作用を検討し、同じ薬を続けるか他のものにするか医師に決めてもらう。現在のところ鬱病治療とは自分にあった薬の種類と量を見つけるための試行錯誤でしかない。
 小説の神は冷酷だ。彼を信奉する者はすべてを捧げ、自分自身を磨り減らしながら小説を書き続けることを強いられる。
「小説は天帝に捧げる果物。一行でも腐っていてはならない」とは僕が最も敬愛する作家、中井英夫が遺した言葉。「中井英夫―虚実の間に生きた作家」(河出書房新社 1500円)は、中井を敬愛する人々によって纏められた、宝石箱のような本だ。単行本未収録の作品や澁澤龍彦、塚本邦雄といった同時代人によるエッセイ、戸川安宣、東雅夫、皆川博子、津原泰水による対談、畢生の大作『虚無への供物』の舞台を三浦しをんと本田正一が巡る企画など、あらゆる面から中井英夫という作家に光を当てている。そうして現れてくるのは、小説の神様に最も愛でられた、そして最も過酷な搾取を受けた唯一無二の作家の姿である。
 中井のような文章を一行でも書けたなら悪魔に魂を売り渡してもいい、と十代の頃から願っていた。でもその願いは今もって叶えられることなく、僕は薬に頼りながら僕にできる精一杯の果物を捧げつづけている。
 ただ救いとなるのは、同じように身を削って作品を産み続けている作家が他にもいると知っていることだ。その中のひとり、早見裕司の新刊『満ち潮の夜、彼女は』(理論社 1300円)は世間から隔絶した海辺の寄宿制女子高校を舞台にした、夏と共に始まる凄惨で、しかも甘美な物語だ。若い読者を対象に発刊された「ミステリーYA!」という叢書の一冊だが、ここに描かれているのは十代を過ごした者なら誰でも覚えのある、憧憬、反抗、諦観、自己嫌悪、そして自己改革への狂おしいまでの希求である。
 読み終えた後、僕も書き続けようと思った。神に供物を捧げるために。

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2007.08.08

星町の物語第二話

 ミステリーYA!のサイトで星町の物語第二話が公開されましたよ。

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2007.08.02

思わぬ贈り物

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 3カ月ぶりくらいにステーキ家へ行ってきました。
 夏らしいメニューが夏らしい器に盛られて出てきましたよ。左からサーモンとキュウリと長芋の麺つゆゼリー、帆立貝と枝豆のムース万願寺とうがらし詰め、そしてエリンギの浅漬けサラダです。

 じつは今回、思わぬ贈り物をいただきました。
 前にこの店にお邪魔したときにミステリの話で盛り上がった刈谷市のKさんが、そのときのお礼状をお店に託してくださっていたのです。そして、そのお礼状に添えられていたのが、これ。

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 幻影城が「幻影城ノベルス」を創刊したときに作った特製ペーパーナイフです。
 話には聞いていたものの、現物を眼にしたのは初めてのことです。とんでもないレア物ですよ。マニア垂涎。「なんでも鑑定団」に出したら結構な金額を叩き出すことでしょう。
 そんな貴重なものを、わざわざ僕にくださったのです。なんだかもう、嬉しいやらかたじけないやら。
 一生の宝にします。Kさん、本当にありがとうございました。。

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