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2008.04.09

クローバーフィールド

 ミッドランドスクエアの映画館で「クローバーフィールド」を観てきました。
 いろいろ憶測交じりの情報が飛び交っていた映画ですが、僕は耳も目も塞いでいたので、ほぽまっさらの状態で観ることができました。
 結論―これ、傑作です。
 突然「何か」に襲われたマンハッタン。その一夜を録画したハンディカメラの映像だけで進んでいくんですが、これが痛いくらいにリアル。怪獣に襲われる恐怖とか絶望とかが、我が事のように感じられます。これは発想の勝利だね。ああいう撮り方を考えついた時点で成功は約束された、という感じ。
「何か」の造型は日本怪獣もののファンとしては「……」なんですが、ああいう映画には逆に適しているかも。あ、でも、エンドクレジットで流れるモロに伊福部リスペクトな音楽は気持ちいいですよ。

 観終わった後、僕の隣で観ていた女子高生二人組が唖然とした様子で「これで終わり?」とか言ってたのに、ちょっと笑ってしまったけど。ああいう終わりかたしかできん映画でしょうに。

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コメント

ご無沙汰しています。サーザです。

ちょうど、今日ボクも見てきました、『クローバーフィールド』。
傑作というか、そうか怪獣映画はこうやって作ればよかったんだ、と強く感じました。54年の『ゴジラ』は、あの時点での凄まじいリアリティがあったのだけれど、84年の『ゴジラ』にはそれがありませんでした。何でかなぁと思っていたのだけれど、人が十分描かれていなかったんだなぁと今更のように思った次第です。
これまでの日本の怪獣映画は、怪獣を描くことに力を入れ過ぎ、怪獣が引き起こす状況に対して無関心すぎたのですかね。『クローバー~』は史上初の怪獣状況映画だというのがボクの感想です。

ところで、事前に情報としては知っていたのですが、ボクは見事に画面酔いしました....。
                        All written by サーザ

投稿: サーザ | 2008.05.11 22:41

>サーザさん
 お久しぶりです。元気でしたか。
「クローバーフィールド」良かったですよね。
 怪獣襲撃による人的被害の壮絶さについては「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」の渋谷壊滅のシーンで描かれてはいましたが、「クローバーフィールド」ではそれが徹底してましたね。怪獣映画というより「大地震」とか「タワーリング・インフェルノ」のような災害パニック映画に近いものを感じました。そっちのほうならハリウッドのお家芸だし。
 僕はなんとか酔わずに済みました。

投稿: 太田忠司 | 2008.05.11 23:07

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