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2008.05.07

少林少女

「少林少女」を観てきました。
 特に柴咲コウのファンというわけでもなく(嫌いではないが)「少林サッカー」も「カンフーハッスル」も劇場では観ていない僕がこの映画を見に行ったのは、ただアクションヒロインものが好きだから。
 その意味では、楽しい作品でした。柴咲コウのアクションは及第、いや、かなり見事。あのメヂカラと構えだけで感服しました。 いい動きしてる。
 が、映画としてはなあ。
 前半、ヒロインが少林寺から帰国してからラクロスをやるまでと、塔を一階ずつ上がりながら敵を倒していくという「死亡遊戯」そのまんまなシチュエーションが見事なまでに乖離してる。それをストーリー的に繋げようという努力が全然見られないのはどういうわけだ?
 登場人物それぞれもキャラクターがしっかり確立してないから、何がしたいのかわからない。悪役である理事長の目的は何? 少林寺を捨てた先生はなぜいきなりラクロスのコーチを始めた? チームワークがわかってないとヒロインを見放したラクロスのメンバーたちとは、どうして和解できた? 何もかも、わからないまま流されてますよ。

 これまでいろいろとアクションヒロインもの映画を観てきたけど(「イーオン・フラックス」とか「ウルトラ・バイオレット」とか)、アクションシーン以外で感心できる作品には出会ったことがないなあ。なぜなんだろう? ていうか、どうして不満たらたらなのに、また観に行ってしまうんだろ?

 iTunesで「少林少女」のサントラ盤が出てたので、オープニングテーマを購入してしまった。それを聴きながらアクションシーンを何度も反芻したりして……やっぱり好きなんじゃないのか、僕。

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