映画「スカイ・クロラ」
森博嗣さん原作の「スカイ・クロラ」を観てきました。
全編、閉塞感に覆われた映画でした。
地上の物語はただ淡々として、永遠に繰り返される日常という押井作品ではお馴染みのテーマが多少のアレンジで綴られます。
空に上がれば、そこは戦場。それも高揚感とか爽快感、あるいは悲壮感といったものとはまったく無縁な、こちらも淡々と殺し、殺されていく世界(戦闘シーンそのもは壮絶ですが)。ただ敵機に追尾され上を取られることで地上と同じく閉塞感に満ちています。空なのに。
登場キャラターも淡々としてます。女性キャラはそれでも泣いたり怒ったり銃をぶっ放したりと感情を露わにするシーンがあったんだけど、男性キャラはそれもなし。
面白いかって訊かれると面白かったと答えるけど、万人受けはしないだろうな。閉塞感を共有したいひとにはお勧め。
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