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2009.02.05

追悼 泡坂妻夫さん

 泡坂妻夫さんが、亡くなられました。
 連絡をくれた編集さんによると、大動脈乖離だそうです。突然のことでした。

 僕が泡坂作品に出会ったのは「幻影城」という探偵小説雑誌でした。この雑誌の新人賞で泡坂さんはデビューされ、歴史に残る名探偵亜愛一郎も生まれたのです。
 端正でユーモラスな文章、素晴らしい奇想と仰天のトリック、そして飄々とした亜のキャラクターが相まって、他の誰にも書けない本格ミステリとなっていました。
 以来、僕は泡坂さんのファンであり続けました。

 昨年、幻影城編集長の島崎博さんをお迎えした会にいらしたときにはお元気そうで、各テーブルを回っては手品を披露してくださいました。
 思い切ってお声がけして、長年のファンであることを告白し、「幻影城の時代」の泡坂さんのエッセイのページにサインをいただきました。得難い思い出です。

 ご冥福をお祈りします。

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