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2009.04.25

アシュケナージのピアノ

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 もともとピアニストの違いがわかるほどの耳は持っておりません。グールドくらい特徴のある弾き方をされればともかく、誰のピアノがどうのこうのとか、そんなこと自分にわかるわけがない、と思っておりました。 だから演奏家を決めてアルバムを買ったことはありません。

『レストア』という作品を書くためにチャイコフスキーのピアノ曲集が欲しくなってamazonで注文したのが、たまたまアシュケナージが演奏しているものでした。それまで彼がピアニストで指揮者だってくらいの知識しかなく、とにかく目当ての曲さえ聴ければよかったのです。
 ところが、このアルバムがすこぶる気持ちよかったのです。ピアノの一音一音が染みるように心地いい。
 それがチャイコフスキーせいなのかアシュケナージのせいなのかわからなかったので、試しにアシュケナージが演奏するショパンのマズルカ集を買って聴いてみました。ショパンなら他の演奏家のものをいくつか聴いたことがあったので比較できるだろうと思ったわけです。
 そしたら、これも気持ちいいんですよ。奇をてらったところのない、とても普通な演奏のように思えるのに、聴いているだけで気持ちがたゆたう。
 これですっかりアシュケナージのファンになってしまいました。今は同じショパンの夜想曲集を聴いています。夜中にこれをかけて本を読んでいると、心ゆたかになるような気がします。
 これからもアシュケナージを集めようと思ってるんですが、彼のアルバムって膨大な数が出てるのね。とりあえずこのままショパンを追いかけていくか、それともラフマニノフとかを聴いてみるか、ちょっと迷ってます。 もしもアシュケナージのファンの方がいらっしゃいましたら、ご教授よろしくお願いします。

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