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2010.12.07

SPACE BATTLESHIP ヤマト

「さらば宇宙戦艦ヤマト」という映画が心底嫌いです。
 何が嫌いってクライマックスシーン、白色彗星帝国の巨大戦艦にヤマトが特攻を仕掛けるところが大嫌い。だってあれ、巨大戦艦側が攻撃をしてこなきゃ嘘でしょ。ヤマトなんざあっと言う間に消滅させられるくらいの力を持ってるのに、ヤマトの特攻にまったく無抵抗でやられちまうわけがない。なのにあれで地球が救われましたってことになるのが、どうにも合点がいかないのです。
 また、そこに至るまでのヤマトの乗組員がひとりひとり死んでいく様を安っぽい愁嘆場で見せつけられるのもイヤだった。とにかくうんざり。
 ヤマトのそうしたメンタリティが僕の志向とは合わないので、以後のシリーズにはまったく触れておりませんでした。

 で、今回の実写版。
 そんな僕が観に行く気になったのは山崎貴監督作品だったから。
「ALWAYS 三丁目の夕日」は観てないんですが「ジュブナイル」「リターナー」といった彼のSF映画が大好きなんです。彼が作るならマシなものになってるんじゃないかと期待したわけです。
 結論から言いますと、期待どおりでした。
 かなり楽しめました。感動さえしました。
 大儀のために次々と犠牲になっていく乗組員たちや特攻シーンといった僕好みでないものも出てくるのに、自分でも意外なくらい違和感を覚えなかった。
「さらば」と何が違うのか、ちょっとうまく説明できません。もしかしたら僕の人間が丸くなって、ああいうものにも寛容になったのかもしれない。
 どちちにせよ、楽しむことができました。
 キムタクはどこまでいってもキムタクでしかなかったように見えたけど、それはまあスターにはよくあること。高倉健だってどんな映画に出ても高倉健しかできないひとではありますし。
 黒木メイサの森雪がパイロットになっていたのはアクションヒロイン好きな僕としては大OK。
 ただ子供はなあ。あんな情況でなにやってんだ古代。

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